【無線で学ぶF1週末英会話】エミリア・ロマーニャGP「キマったね」|2021 F1 第2戦

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エミリア・ロマーニャGPのハイライト

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ウェットコンディションでのスタート

レースは止みそうで止まない雨という、難しいコンディションの中々スタート。

2番手から好スタートを決めたフェルスタッペンがポールポジションのハミルトンと並走してターン1に飛び込みました。

フェルスタッペンが若干ハミルトンを押し出す形となり、2台は接触、ハミルトンはフロントウィングに小さなダメージを負いながらも、2番手でコースに復帰します。

その後、フェルスタッペンが好ペースでハミルトンを抑え続けます。

スタート直後の勇敢な動きによってフェルスタッペンがレースの主導権を握りましたね。

角田は痛恨の単独スピン

予選でのクラッシュにより最後尾からのスタートを余儀なくされた角田ですが、レース序盤は好ペースを維持しながら落ち着いた走りで着実に順位を上げます。

後述するボッタスとラッセルのクラッシュによる赤旗後のリスタート時には10位まで順位を上げていましたが、リスタート直後のターン1で果敢にハミルトンをオーバーテイクした際に単独スピンを期してしまいました。

最終的には12位まで順位を上げますが、トラックリミット超過によるペナルティも受け、決していいレースが出来たとはいえませんね。

激しくなりそうな今年のタイトル争い!

開幕戦で優勝を飾ったハミルトンですが、本レースでは自身のミスもあり2位という結果に。

それに対し開幕戦で惜しくもハミルトンに及ばなかったフェルスタッペンは、第2戦で優勝を飾りました!

ファステストラップを獲得しているハミルトンがチャンピオンシップトップですが、一ポイント差でフェルスタッペンが2番手に付けています。

ここまで今シーズンまだ2戦しか開催されていませんが、どうやらフェルスタッペンとハミルトンのペースは例年にないほど均衡しているようです。

今年からはシーズン中のマシン開発もさらに制限されており、ここからどちらかが大きくペースを上げる展開は予想しにくいでしょう。

ホンダ最後の年、ついに打倒メルセデスを達成してくれると期待が高まりますね!

こちらからYoutubeでご覧ください!

カルロス・サインツ「I’m afraid」

動画0:53から始める予選Q2でのサインツの無線から。

出典:Super Max, Sweary Tsunoda And The Best Team Radio | 2021 Emilia Romagna Grand Prix

今季から名門フェラーリで戦うサインツですが、跳ね馬の調子は今季も低迷しています。

イモラは比較的オーバーテイクが難しいとされるので、予選ではQ3へ進んで出来るだけ上位からスタートしたいところですが…

Q2最後のアタックラップを決めたサインツは無線で次のようにチームへ尋ねます。

Are we good or not?

出典:Super Max, Sweary Tsunoda And The Best Team Radio | 2021 Emilia Romagna Grand Prix

「突破できたのか?」

自信なさげに聞くサインツに、チームからは次のような返答が。

No we are P11 I’m afraid.

出典:Super Max, Sweary Tsunoda And The Best Team Radio | 2021 Emilia Romagna Grand Prix

「いや、残念だけど11位だ。」

ビジネスでも有効なクッション言葉「I’m afraid」

結論から書くと「I’m afraid」「(残念ながら)~と思う」と言う意味です。

同じく「思う」という意味になる「I think」との違いは、後ろに必ず悪い文章が続くということです

例として、お仕事などビジネスの場面では、何か悪いことをメールで伝える際は日本語でも「残念ながら」「大変申し上げにくいのですが」というクッション言葉を使うのが一つのマナーと言われていますが、英語では「I’m afraid」が同様の役割を果たします

ビジネスはもちろん、カジュアルな口語でも頻繁に使うので覚えておきましょう。

※今回のサインツのエンジニアのように、カジュアルの場面では後ろに付け足すように使うことも出来ます。

例:I’m afraid Ferrari doesn’t seem to be competitive this year too.
訳:残念だけど、フェラーリは今年も競争力がなさそうだね。

ルイス・ハミルトン「No sweat」

動画4:01~、フェルスタッペンを猛追中に痛恨のミスを期したハミルトンの無線。

出典:Super Max, Sweary Tsunoda And The Best Team Radio | 2021 Emilia Romagna Grand Prix

オープニングラップのターン1でフェルスタッペンに先行を許したハミルトンですが、その際に負ったダメージの影響があるのにも関わらずレースをリードするフェルスタッペンを追い上げる展開。

ようやく射程圏に捉えたあたりで、周回遅れ勢の処理を迫られます。

たった数秒前を走るフェルスタッペンを追いながらバッカマーカーを交わしていくのはとてつもなく難しいことなのは想像に難くありませんが、7度の王者ハミルトンにとっても例外ではなかったようです。

インサイドからラッセルを抜く際に、オーバースピードでコーナーに突っ込んだハミルトンは、そのまま外側のグラベルに突っ込みます。

しかも、焦って脱出を試みた際にウォールに軽く突っ込むという慌てっぷり。

そんな失態を興じたハミルトンはチームに「すまない」と謝罪のメッセージを伝えます。

それに対してチームからはひとこと。

Yeah no sweat.

出典:Super Max, Sweary Tsunoda And The Best Team Radio | 2021 Emilia Romagna Grand Prix

「うん、たいしたことないよ

お安い御用、大したことはない「no sweat」

「sweat」はご存じの通り「汗」ですね。

つまり「no sweat」「汗をかかない」ということですね。

汗をかかないということはどういう状況かをイメージすればこの熟語の意味が分かるでしょう。

答えを言うと「no sweat」「お安い御用、たいしたことはない」となります。

汗をかかないほど簡単なこと、という意味ですね。

似たような意味を持つ英語表現は次のようなものがあります。

  • piece of cake
  • not a big deal
  • etc…

※気になる方は辞書で調べておきましょう!

例:「Thank you for teaching me how to drive a F1 car, Mazepin.」「No sweat.
訳:「マゼピン、F1マシンの運転方法を教えてくれてありがとう」「お安い御用だよ。

マックス・フェルスタッペン「You nailed it」

2戦目にして今季初優勝を決めたフェルスタッペンの無線です。(動画5:47~)

出典:Super Max, Sweary Tsunoda And The Best Team Radio | 2021 Emilia Romagna Grand Prix

ハミルトンのミスにも助けられた形になりましたが、終始ほぼミスもせずにレースをリードして優勝を飾ったフェルスタッペンに向けて、チームは以下のようなユーモアたっぷりの無線を入れます。

OK Max great work. There you go, it’s not always all about Saturday.

出典:Super Max, Sweary Tsunoda And The Best Team Radio | 2021 Emilia Romagna Grand Prix

「よし、マックス、素晴らしい走りだったよ。ほらね、土曜日だけが大事なわけじゃないんだよ。」

それに対してフェルスタッペンは次のように答えます。

HA HA! YES!!! That was… tricky out there but great job guys! We managed that really well. Ha ha! Thank you.

出典:Super Max, Sweary Tsunoda And The Best Team Radio | 2021 Emilia Romagna Grand Prix

「はは!よし!!!これは… トリッキーだったけど、みんなよくやったよ!よくコントロールが出来たね。はは!ありがとう。」

そして、イギリス人らしいユーモアたっぷりで、いつも豊かな表現を見せてくれるチーム代表のクリスチャン・ホーナーからは次のようなコメントが。

Mega job Max! Mega mega job. Great… difficult afternoon but you nailed it. Well done.

出典:Super Max, Sweary Tsunoda And The Best Team Radio | 2021 Emilia Romagna Grand Prix

「メガな仕事だよ、マックス!メガだよ。難しかったけど完ぺきにこなしてくれたね。よくやった。」

決めた、(完璧に)こなした「nailed it」

こちらも口語ではよく使うものの、教科書にはなかなか出てこない表現の一つです。

「nail」は名詞だと「爪」などの意味がありますが、ここでは動詞の「(釘を)打つ」という意味になります。

話が少し逸れますが、釘を真っすぐ打つのって意外と難しいんですよね。

実はこの表現もそんなところから意味をイメージすることが出来ます。

つまり、「nail (何か)」「(何か)を完璧にこなす」という意味になります。

(何か)だとイメージして、それを真っすぐ正確に打ち込む様子が想像できますでしょうか…(説明が難しい…)

最もよく使われる形が「nailed it」で、「よくやった」というように慣用句的に用いられます。

説明が難しいので、例文をいくつか作ってみました。

例1 : 「Do you think I had a good race?」「You nailed it!」
訳1 : 「いいレースが出来たと思う?」「君はよくやったよ!」

例2 : F1 nailed the last season even though COVID had a huge impact for it.
訳2 : コロナウイルスの影響が大きかったにも関わらず、F1は去年のシーズンを完璧にこなしたね。

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