ミハエル・シューマッハに並ぶ、7度目のワールドチャンピオンを獲得したあたりから話題に登るようになったハミルトンのナイト爵授与ですが、ついに現実になりました!

現役ドライバーとしては史上初!F1界では6人目の偉業
通常、ナイト爵がスポーツ選手に与えられる場合は現役引退後の授与になることが多いようです。現役時代だとしても、成果を認められてから結構時間が経ってからというのが普通でしょう。
テニスの元世界ランク一位、アンディー・マレーも2019年にナイト爵の称号を与えられましたが、全盛期は2016年あたりまでで、そのあとはケガに苦しんでランキングは急落しています。
そういった事情を考えると、ハミルトンは現役真っただ中(引退の噂はされていますが、能力的にはまだまだ行けそうです)での授与は例外的なものであることが分かります。
現役F1ドライバーとしては初の授与というのも納得ですね!
ナイト爵を所持している他のF1関係者5人は誰?
F1界にはハミルトン以前にもナイト爵を与えられた人物が5人います。
ドライバーとしては以下の3人です。
- サー・スターリング・モス(元F1ドライバー、「世界チャンピオンにならなかった最も偉大なドライバー」)
- サー・ジャッキー・スチュワート(1969, 1971, 1973の3回のF1ワールドチャンピオン)
- サー・ジャック・ブラバム(1959,1960,1966の3回のF1ワールドチャンピオン)
ドライバー以外のF1関係者としては以下の2人がナイトです。
- サー・フランク・ウィリアムズ(名門ウィリアムズF1の創設者)
- サー・パトリック・ヘッド(エンジニア、ウィリアムズF1の共同創設者)
イギリス国内では賛否両論あり
僕は日本人なのでナイトの勲章がどこまで大きな意味を持つのか感覚的に分からないのですが、ハミルトンの爵位授与には少なからず反論があったようです。
ハミルトンの人種差別廃止活動に矛盾?
ハミルトンは2020シーズンから、BLM(Black Lives Matter)運動など人種差別をなくするための活動を活発に行い、レース前にも他のドライバーに呼び掛けて膝を付くイベントを行っています。
しかし、イギリスの爵位制度は帝国時代の貴族階級が顕著だった頃を象徴する制度だったこともあり、ハミルトンの活動に矛盾しているのではないか?と指摘する声もあります。
\ F1の人種差別運動の詳細はこちらから /
脱税疑惑
ハミルトンは2017年にリークされた「パラダイス文書」と呼ばれる脱税しているとされる著名人のリストに載っていたとされています。
僕が知る範囲では、真実のほどは明らかになっていないはずですが、それでもナイト爵位を授与されるような人物が脱税していたとなると批判する人も出てくるでしょう。

まとめ
イギリス国内では批判の声もあるようですが、ほとんどの人はハミルトンの偉業を讃えています。
我々ファンからすれば、”サー”・ルイス・ハミルトンになっても史上最高のF1ドライバーであることに変わりはありません。
2021年も参戦を継続する方針のようなので、どこまで記録が塗り替えられるのか楽しみですね!
\ ハミルトンのベストレース集はこちらから /